西の魔女が死んだ
紹介文
ずいぶん前の卒業生(女子)に、何か良い本はありませんか?と聞かれて梨木香歩さんの作品を紹介しました。
その数年後話題になり、映画化された作品です。
西の魔女とは主人公「まい」のおばあちゃんのこと。
中学校1年生の5月、学校に行くことが辛くなってしまった「まい」。
森の中に住むおばあちゃんと一緒に過ごし、西の魔女から、魔女としての手ほどきを受けることになります。
まずは早寝早起きで規則正しい生活をすること。
精神力の弱い人間を乗っ取る悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、
意志の力、自分で決める力を身につけていくことに少しずつ挑戦していきます。
西の魔女と「まい」の交わしたある約束が、ラストをしめくくります。
主人公だけでなく、誰の日常生活においても、気持ちが弱くなることはあるはずです。
ぜひ、西の魔女にふれてみてください。
やわらかで流れるような文体と心情の描写のみごとさに引き込まれ、時間を忘れて読める一冊です。 M.I
詳細
- 生徒★★★★★ 保護者★★★
- 西の魔女が死んだ
- 梨木香歩 著
- 新潮文庫 460円