「1万円選書」北国の小さな本屋が起こした奇跡の物語
紹介文
本をどう選び、どう読むか
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」ほかで話題、初書籍化。
NHKプロフェッショナルほか、さまざまなメディアで話題となった、
北海道砂川にある町の小さな本屋さん「いわた書店」の選書サービス『一万円選書』。
1年でわずか3日だけの募集で、常時3000人待ちともいわれている『一万円選書』
を本で疑似体験できるという書籍です。
【一万円選書とは…】
いわた書店の「特製カルテ」をもとに、1万円分の本を選書していわた書店から送られます。
この「特製カルテ」は店主の岩田徹さんの質問に答えていく形のものです。
そのカルテに書いていく中で、依頼者の「人となり」をつかみ、
その人にあった本を岩田さんが紹介するという仕組みです。
【感想】
店主の岩田徹さんはこんなことも言われています。
「本の世界がおもしろいのは、読めば読むほど自分は何も知らなかった!
ということに気づかされることです。
僕は69年生きてきてこれまで1万冊くらいの本を読んできたけれど、
それでもまだまだ知らないことがあって、読むたびに驚かされます。」
また、ひとりぼっちについては次のような文章を紹介してくれました。
「ぼくたちはひとりぼっちではないことを知るために読むんだ。
ぼくたちはひとりぼっちだから読むんだ。ぼくたちは読む、
そして、ぼくたちはひとりぼっちではない。
僕たちはひとりぼっちではないんだよ。」(『書店主フィクリーのものがたり』より)
そして、岩田さんはこうしめくくります。
本が好きな人に、これから本に出会う人に、本を必要としている人に、
この言葉が届いてほしい、と思わずにはいられません。
「僕が何のために本屋をやっているかと言えば、一人でも多くのお客さんに、
1冊でも多くのおもしろい本をすすめるため。面白い本を書いてくれた作家から
もらったパスを読者につなげるのが本屋の役目です。走りながらパスを必死に
受け取って、後ろから来る人に渡さないとゴールはできません。
僕は老いぼれるまでずっと現役でパスを受け取り、出し続けたいと思っています。
死に際まで、子供のころにしていたおもしろい本の教えっこをしていたい。」
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岩田さんがどんな本を紹介したのかも詳しく書かれていますので
あなたの読みたい本があるかもしれません。
ぜひこの本を読んでみてください。
詳細
- 生徒 ★★★ 保護者 ★★★★
- 一万円選書
- 岩田 徹
- ポプラ新書 ¥900+税