あのころはフリードリヒがいた
紹介文
戦争について、人権について深く考えるきっかけをくれる作品をご紹介します。
ヒトラー政権下のドイツ。反ユダヤの嵐の中、懸命に生き、命を落としたユダヤ人少年フリードリヒと過ごした日々を、友人のドイツ人少年の目から描いた作品です。
この中の「ベンチ」という作品は、以前国語の教科書に載せられていました。印象深く、どうしても続きが読みたいという生徒からの要望が多かったものです。当時は、公園のベンチでさえも、色がつけられて、ユダヤ人が座れる場所が決められてしまっていたのです。
ユダヤ人に対する差別がひどくなる中で、フリードリヒが出会ったドイツ人の少女をはじめ沢山の人の優しさに、人としてのあるべき姿に心が揺さぶられます。ぜひ、ご一読ください。
詳細
- 生徒★★★★ ・保護者★★★
- あのころはフリードリヒがいた
- ハンス・ペーター・リヒター著
- 岩波少年文庫 ¥756