中村久子先生の一生
紹介文
人生に絶望なし!障害を乗り越えた中村久子の人生
中村久子さんは明治30年、飛騨高山市にて生まれます。3歳のとき、足の霜焼けがもとで突発性脱疽(だっそ)となり、ついに両手両足を失います。7歳の時、父が死去。大正5年、自ら見世物小屋に売られ、荷車に乗せられて郷里高山を出ます。同年、見世物小屋で「だるま娘」の看板で、見世物芸人の生活が始まります。それから苦難の中に自活の道を切り拓いていきます。
41歳の中村久子さんは東京で来日したヘレン・ケラーと出会います。中村久子さんはその時、口を使って作った日本人形をケラーに贈りました。ケラーは中村久子さんを、「私より不幸な人、私より偉大な人」と賞賛しました。
この本は、著者の黒瀬さんが神戸の中学校で講演した記録から作成されました。黒瀬さんは中村久子さんの生き方に感動してその一生を書籍にして全国に配りました。その反響で何年か前にはテレビの「知ってるつもり」でも紹介されたので知っている人もいるかもしれません。
中学生用の講演から作られた本ですので小中学生でもすごく読みやすいです。これだけの苦しい絶望的な人生を送りながらもあきらめず、頑張って生き抜いたその中村さんの一生は、小中学生でなくても励まされ、いい加減な生活ができなくなります。
ぜひとも読んでください。背筋がぴんと伸びます。
詳細
- 生徒 ★★★★★★ ・保護者★★★★
- 中村久子先生の一生
- 黒瀬曻次郎(くろせ しょうじろう)
- 致知出版社 ¥1000+税