学問のすすめ
紹介文
皆さんが知っている通り、有名な本です。でも、実際に読んでいる人は意外と少ないと思いますので紹介しました。
明治維新の動乱を経て新しく開けた新時代への希望と、国家の独立と発展を担う責任を自覚する明治初期の人々の心に響き、当時の日本国民に広く受け入れられました。おそらく明治、大正時期の書籍の中で最も著名で、最も売れた書籍です。最終的には300万部以上売れたとされ,当時の日本の人口が3000万人程であったから実に全国民の10人に1人が買った計算になります。当時の人口には当然、子供もお年寄りも含まれているので この人たちを除くと成人の5,6人に1人がこの本を買ったことになります。現代で例えるなら、100万部どころか1000万部以上売れた計算になります。本当にすごいベストセラーです。この中の一説に皆さんが知っている有名な部分があります。
「天は人の上に人を造(つく)らず人の下に人を造らずと言われている。人は生まれながら貴賎(きせん)上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢(かしこ)い人,愚(おろ)かな人,貧乏な人,金持ちの人,身分の高い人,低い人とある。その違いは何だろう?。
それは甚だ(はなはだ)明らかだ。賢人と愚人との別は,学ぶと学ばざるとに由(よ)ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎(きせん)上下の別はないけれど,ただ学問を勤(つと)めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ。」
結局、「人は学ぶか学ばないか、によって人生(将来)が決まる。」ということなのです。この原理原則はいつの時代になっても通用すると思います。一度、じっくりとこの本を読んでみませんか?
「人は学び続けなければならない」
あなたは学び続けていますか?
詳細
- 生徒・★★★★ 保護者★★
- 現代語訳「学問のすすめ」
- 福沢諭吉 斎藤孝訳
- ちくま新書 ¥886(税込)
※いろいろな出版社から出ていますので読みやすいものを選んでください。