空の走者たち
紹介文
どんなに雨が降り続こうとも、いつか必ず見えるはずの青空を思い、
それぞれの空の下を懸命に駆け抜けた走者たちの物語。
2020年4月18日――。
通信社の若手記者・田嶋庸介は興奮していた。
陸運から発表された東京オリンピック女子マラソン日本代表3名の中に、円谷ひとみの名があったからだ。
田嶋が7年前にこの少女と出会ったのは、福島県須賀川市。
そこは、1964年の東京オリンピックマラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉と、ウルトラマンの生みの親・円谷英二の故郷であった。
当時の円谷ひとみは、陸上をやめ、自分のやりたいことが見えずに暗中模索中の高校2年生。
なぜ,彼女は日本を代表するランナーへと成長できたのか。
その陰には、東京オリンピックと「あどけない青空」によって結ばれた、不思議な出会いがあった……。
須賀川、宝塚、東京、ハンガリー。
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本作は、福島県須賀川を主たる舞台として、当地に縁のある歴史上の人物(円谷幸吉、円谷良夫、松尾芭蕉など),
そして現代を生きる主役たちから、紡ぎ出される、震災・原発事故を絡ませたストーリーです。
自分は走るのは得意ではないけれど、
「走ることの素晴らしさ」がなんとなくわかるような気がします。
詳細
- 生徒★★★ 保護者★★
- 空の走者たち
- 増山実
- ハルキ文庫 ¥680+税