記者たちは海に向かった~津波と放射能と福島民友新聞~
紹介文
生徒のみなさんに読書をすすめたのに先生が読んでいないと
何も言えなくなるので、書店に寄ってみると目について買ってみました。
「福島民友新聞」東日本大震災の時、取材の最前線で
命を喪(うしな)った24歳の新聞記者がいた
【あらすじ(紹介文)】
2011年3月11日、一人の新聞記者が死んだ。
福島民友新聞記者、熊田由貴生、享年24。
大津波の最前線で取材していた若き地元紙記者は、なぜ死んだのか。
そして、その死は、なぜ仲間たちに負い目とトラウマを残したのか。
記者を喪っただけでなく、新聞発行そのものの危機に陥った
「福島民友新聞」を舞台に繰り広げられた壮絶な闘い。
「命」とは何か、「新聞」とは何か、を問う魂が震えるノンフィクションです。
【感想】
福島県に関しては、大津波直後に起きた福島第一原発の事故により、
殆ど放射能一辺倒な話しか表に出なくなりました。
しかし、福島県も他の東北エリアと同様に大地震と大津波で甚大な被害を受けました。
この本では、その福島県が被った大地震と大津波による被害を、危険にもかかわらず
最前線で取材に赴いた記者たちの目(証言)や紙一重で命拾いした人々の証言を通して、
その人間模様を赤裸々(せきらら)に記してくれています。
東日本大震災の時、現地で何があり、人々がどう動き、どう感じたか。
私たちは知っておくことが必要であると感じました。
読んでいくうちにどんどん引き込まれて、
思わず目頭が熱くなりました。
特にマスコミ関係に就職を考えている中学・高校・大学生にとってはおすすめです。
詳細
- 生徒★★★★ 保護者★★★
- 記者たちは海に向かった
- 門田隆将
- 角川文庫 ¥880+税