「両目を失明した時に九歳の息子が言ったこと」
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
3月25日掲載より紹介します。
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「両目を失明した時に九歳の息子が言ったこと」
福島令子(「指点字」考案者)
過ぎたことを悔やんでしまう時。
悲しい気持ちに沈みそうな時。
僕はいつもこの言葉を思い出す。
「僕はね、いま悲しんで泣いているより、
これから先、どういうふうに生きていったらいいかを
考えるほうが大事だと思ってるんだよ」
当時まだ9歳だった福島智さんが、
再三の手術の甲斐なく両目を失明した時、
口にした言葉。
電話の向こう側で泣いているお祖父さんを
悲しませまいと口にした言葉。
目線は常にこれから先。
人生は常にこれから先。
人生は常にこれから先。
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自分は目が見えなくなる一番つらい時に
お祖父さんにかけた優しい言葉。
とんでもなく芯が強く、優しい人です。
その子ども、福島智さんは失明したあと、耳も聞こえなくなりましたが、
のちに東京大学教授になります。
その半生を描いた書籍が「ぼくの命は言葉とともにある」です。