「失敗を怒らんとって」(ギブ&ギブメルマガ)(再⑧)
以前、反響の大きかった回の「コトバの力」を再度紹介させていただきます。
少し、「コトバの力」の題材の言葉や作品もなかなか見つけられない中、
過去の記事を読んでその時の気持ちがよみがえってきました。
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ギブ&ギブメルマガ1543号に掲載されていた話です。
その中で「たった一言でコンテスト」というのがあり、心が温かくなるような話を集めるコンテストがあります。
何となく心に残ったので読んでみてください。
<「たった一言エピソード」>
「失敗を怒らんとって」
お兄ちゃんの失敗を私が怒っているときに弟が言った言葉です。
長男は、お人よしで優しく、おっとり型。でも集中をしてしまうと、ほかのことが全部抜けてしまうようなうっかりさん。
普段は笑ってしまうことが、私が忙しくなるとイライラして小さな失敗も怒ってしまいます。
その日も、ランドセルを投げたままにして夜になり「母さん、定規がない」などと探し物が始まるので「なんでいつも、こうなの」と大声を出した時、下の子が私の足を持ちながら、
「母さん、先生が言っとったよ。失敗はね、したら成長するんだって。だから兄ちゃんの失敗を怒らんとって」
そうですね。
私もたくさんの失敗をしながらここまで来ているのをすっかり、忘れて完璧を子どもに求めすぎていたのかもしれません。
それからはほんの少しだけ、目をつぶって生活できるようになっています。
自分も含めて人は完璧ではないことを知っていますか。