「若いときにたくさん本を読みましょう。」「いろんな出会いをつくりましょう。」と言われたら
『子どもの心を揺るがす“すごい”人たち』(水谷もりひと著)から紹介します。
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ある村にたいそう徳の高い偉いお坊さんが来て、何かすごい話をしてくださるというので、村中の人が集まりました。
村にやってきたその偉いお坊さんはこう言いました。
「これから3年間、小石を拾いましょう。3年後、きっとあなたたちは喜び、そして悔しがるでしょう。」
村の人たちは「は?」と思いました。幸せになるいい話が聞けるのかと期待してきたのに、意味不明の話だったのでみんながっかりしました。それでも素直に小石を拾い集めた人はたくさんいました。
3年経ちました。広い集めた小石はどうなっていたと思いますか?
全部ダイヤモンドに変わっていたのです。
3年前にあのお坊さんが言った通り、小石を拾った人は大喜びしました。と同時に「もっとたくさん拾っておけばよかった。」と悔しがりました。
何の話かというと、よく入学式のときに校長先生が言います。
「若いときにたくさん本を読みましょう。」って。
入社式のときに、社長や先輩は「いろんな出会いをつくれ。」って。
若いときって、そういう話を上の空で聞いていますよね。
休みの日、本を読みましょう。新しい出会いを求めて行動しましょう。その時はただの一冊の本、ただの小さな出会いに過ぎないかもしれません。
しかし、若いときに呼んだ本や人との出会いは、ある一定期間がすぎると、ダイヤモンドの輝きを放つようになるのです。
君たちの人生がいい味を出すためには「本との出会い」と「人との出会い」、この両方が必要です。休みの日、オフの時間を有意義に過ごしてください。
将来、悔しがることのないように・・・・・・。