『一番先に言えること』(志賀内泰弘)

いつも紹介している志賀内泰弘さんの『ギブ&ギブ』メルマガ
から一つ。
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ちょっといい話『一番先に言えること』

オリンピックなどのスポーツ競技を見ていると、ナンバーワンになるのって、
本当に大変なことなんだなあ、とつくづく思います。
どんな競技にしても、世界一なのですから。

世界一速く走る。世界一高く飛ぶ。
チャレンジするどころか100パーセント他人事にしか思えません。

さて、古いメモ帳を見ていて懐かしくなりました。
「ああ、こんなことがあったなぁ」と。

10年ほど前。沖縄の那覇の町をぶらぶらと歩いていた時のことです。
ローソンの前に置いてある、三角看板に目が留まりました。
那覇開南バス停前です。

ここのお店では、何かメッセージ性のある言葉を、
手書きで三角看板に書いて入り口に置いてあるのです。

その時の言葉。
「私の一番みつけた・・・だれにもまけない一番
 ありがとうの一言が・・・一番先にいえること・・・」

だれか有名な人の言葉なのか。
だれか詩人の詩の一節なのか。
いま、あらためて検索してみましたが、出て来ませんでした。

ということは、このローソンの店長か、スタッフさんのオリジナルの言葉でしょうか。
なんてステキなんでしょう。

「ありがとうの一言が・・・一番先にいえる」
なんて素晴らしいです。

そうだ!スポーツでは無理だけど、
「生き方」なら競えるかもしれない。

きっと、このローソンの店長(あるいはスタッフ)さんは、
「ありがとう!」に人生をかけているのでしょう。

他にもいろいろ置き換えられます。
目の不自由な人を見かけたら、誰よりも先に早く飛んで行き、
「お手伝いしましょうか?」と声を掛ける。

職場で元気がない同僚がいたら、だれよりもやさしく、
「おい、何かあったのか?」と声を掛ける。

そういう「生き方」を追求するのなら誰もが
チャンピオンになれるかもしれません。

一番に先に〇〇するチャンピオン。