『写し鏡』

大嶋啓介さんのブログから紹介します。
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『写し鏡』

 私の父は昔からきびしくて、無口な人でした。
父の硬い性格と強引な性格が嫌いでした。
私が美容師になって1人暮しをしてからというもの全く話をせず、疎遠になるばかり。

年月が過ぎていました。

会社で誕生日の日はお休みになることが決まり、
その代わり親孝行をする日にしなさいとのことでした。 

久々に実家に帰り、父に会いましたが、相変わらず素っ気ない態度。 

ただ、父の背中は小さく見えました。 

結局、何も話さずに終わりそうだったので、
初めて手紙に今までの自分の態度を反省し、
楽しかったことを、何枚にもわたって書き続けました。

書いているうちに涙が止まらなくなりました。 
なぜかはわからないけど、親に反発し続けた自分が情けなくなりました。

 手紙をこっそり置いて帰りました。

そして家に帰るとポストに一通の手紙が入っていました。 

それは父からの手紙でした。

 『陽子に謝りたいことがあります。
子供のときに十分遊んでやれなくてごめんなさい。
旅行にも行けなくてごめんなさい。
色々責めてきました、ごめんなさい。
一方的に押し付けてきたこと、ごめんなさい。

お父さんは学力もないし、地位もないし、肩身の狭い思いさせて、ごめんなさい。
子供の頃から今日まで親らしいことしてやれなくて、ごめんなさい。

最後になりましたが、お誕生日おめでとう。』 

涙が止まりませんでした。
父がそんなこと思っていたなんて、知りもしませんでした。

子供は親の写し鏡なのでしょうか?
同じようなことを同じ時に伝えたのは…。

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 最高ですね。本当に感動しました。

自分の誕生日は、これまでの人生を振り返る最高の日。

そして、誕生日は、お父さん、お母さんにとっても特別な日。 

『お父さんが、お母さんが、泣いて喜んでくれた日』
『初めておもいっきり抱きしめてくれた日』
さらに、『お母さんが一番がんばった日』

生んでくれたことに感謝して、ワクワクしまくっていきましょう♪