がまんすることは力をためていること(再㉕)

がまんすることは力をためていること

 この言葉は1年生が道徳の時間に使った副教材の「のぶくんの話」(『頭が良くなる読み薬』武田利幸著)に出てきた言葉です。
心に残ったので紹介します。
 「のぶくん」は生まれる時の事故で体が不自由になりました。
歩くことも、すわることも、寝返りをすることもできません。
もちろん、自分で食べることも、話すこともできません。
お父さんお母さんは一生懸命育てましたが、小学校6年生のときに亡くなってしまいます。
お父さん、お母さんは「のぶくん」がいたからがまんできたし、頑張れたのです。
でも、「のぶくん」のために、もっとしてあげれたのではないかと後悔の気持ちも心のどこかにあります。
二人とも「のぶくん」の思い出と後悔と、助けられなかった悔しさにひたっていました。
 ところがある日、「のぶくん」の声がどこからか聞こえてきたそうです。
「お父さん、お母さん、僕が一番がまんしたんだよ。」「お父さん、我慢することは力をためていることなんだよ。」と。
それ以来、お父さんとお母さんは喜んでがまんすることにしたそうです。
  世の中で何かを成し遂げた人は、ただ我慢していたわけではないのです。
「我慢することは力をたくわえることだ」ということを知っており、力をたくわえる喜びがあったからこそできたのではないでしょうか。

  あなたは喜んでがまんをしていますか。