きょうだいを同じに育てる必要はありません(子育てシリーズ④)
10月24日の「メイトクの本棚」で紹介した書籍『「育てにくい子」と感じたときに読む本』(佐々木正美著)に書かれていた言葉です。
以前、「子は親の鏡」シリーズとして書いていましたが、今後は「子育てシリーズ」として時々紹介します。
きょうだいを同じに育てる必要はありません
わたしには3人の子どもがいますが、きょうだいがいるということは、少子化の今の時代、非常に貴重なことだと思います。きょうだい関係を通して、人間関係とか、ケンカの仕方とか、仲直りの仕方とか、さまざまなことを学ぶことができます。
その一方で、お母さんが、「平等にしたいができない」「同じように接しているつもりなのに、ある子だけがひがんでしまう」と悩むこともあるでしょう。兄弟がいることは素晴らしいことですが、大変な場面というのも少なくはないのです。
まず「公平」とか「平等」という考え方ですが、親の愛情や、手間、金銭的なものを「等分」に分けて与えるのがいいとは思わないことです。子どもはみんな、それぞれ違う欲求を持っていますし、親を煩わせる頻度も違うでしょう。欲しいものも違うし、望む進路も違います。
親にたくさんかかわってほしい子もいれば、早めに親に満足してしまう子もいます。たくさん手伝わないと自分の進む道を見つけられない子もいれば、わりにあっさりと進路を決めてしまう子もいます。みんな、個人差があるのです。
本当は、親の手を、必要なときに必要な分だけ与えてあげることが「平等」なのです。それが「公平」なのです。
こっちに3回手をかけたから、こっちの子も3回でなくちゃ、なんてことはありません。食事の量だってミルクの量だって、子どもそれぞれに必要な量は違うでしょう。小食な子に、大食の子と同じぶんたべさせたら、それこそ不公平です。
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この考え方を聞いて、わたしは子育てが少し楽になりました。
皆さんはいかがですか。