とにかく自分でやってみる(福沢諭吉)

『学問のすすめ』が、フリー編集者で、ライターの長谷川賢人さんの
Twitterで紹介され、ただいま大きな反響を呼んでいます。

「仕事の大変さ、働くことの意義を福沢諭吉が明治9年に忠告してた」
というコメントとともに、こう紹介されたました。
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後進の若者たちよ、この場を借りて忠告しておきます。

人の仕事を見て「たいしたことないな」と思ったら、
自分自身でその仕事をやってみなさい。

人の商売を見て、下手だと思ったら、
自分でその商売をやってみなさい。

隣の家の家族を見て教育がなってないと思ったら、
その教育を自分の家族にやってみなさい。

人の著書を評論したいと思うなら、
自分で筆を執って本を書いてみなさい。

学者を評価しようと思ったら学者になってみなさい。
医者を評価しようと思ったら医者になってみなさい。

大きな問題から小さな事柄に至るまで、
他人の「働き」にくちばしを挟みたいと思うなら、
試しにその身をその「働き」の地位において、
自分自身で体験した上で考えてみなさい。

仮に職業としてまったく違うものであっても、
よくその「働き」の難易・軽重を測るのです。

まったく種類の違う仕事であっても、
ただ両方の「働き」をもって自分と他人を比べれば、
大きな間違いはないでしょう。

(『学問のすすめ』福沢諭吉・著)