どこに投げ出されても、だるまは転がり終わるとすっくり立ち上がる(常岡一郎)

だるまは転がっていく。そして、踏み止まったところで すっくり立ち上がる

人生には三つのさかがある、とよく言われる。
上り坂、下り坂、そして、まさか——。
上り坂、下り坂の時は、そういう坂にきたのだと心の準備がまだできる。
だが、突然くるまさかは準備する余裕がない。
まさかは人生最大、最難の時と言える。

その時、どう動くか。

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日本の政治家で作家、宗教家でもある常岡一郎氏の言葉を紹介します。

「どこに投げ出されても、だるまは転がっていく。
そして、踏み止まったところですっくり立ち上がる。
その重心が重く、低いところにあるからである。

人もそうである。

どんなところに投げ出されてもよい。
行き詰まる。
止まったところで直ぐ立ち上がれる人にならねばならない。

そのためには心に徳を積み上げていかねばならない。
力に満ちた、低い、豊かな魂の人にならねばならない」

この覚悟で生きる人はあらゆるまさかを超えていく人であろう。

「而今」という禅の言葉がある。
人生には今というこの時しかない。
一瞬一瞬が勝負の時という
自覚を持って生きよ、との教えである。

「その時」は突然くるのではない。
いまがその時、その時がいま——この自覚をもって日々をつとめきる。

そこに、「その時どう動く」の解があるように思える

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だるまのようにどんな時でも立ち上がるようになりたいものです。