エスキモーと「火」の話(子育てシリーズ⑯)

エスキモーと「火」の話です。

 「鏡の法則」の著者、野口嘉則さんからお聴きしました。
エスキモーが生き永らえていくために大切なものは「火」です。
祖先から受け継いだ「火」を絶やさずに、次の世代にお渡しすることを
ものすごく大きなことと考えています。

 その「大切さ」と「怖さ」を教えるために…
エスキモーは、赤ちゃんが火に向かってハイハイしていっても
「危ない!」と止めるのではなく、そのまま見守っているのだそうです。
すると赤ちゃんはメラメラと揺らめく火によっていって…
手を出すんです。もちろん、「熱い!!」です。
手をひっこめます。泣き叫びます。
火傷(やけど)をします。

…でも、それでいいんです。
2度とやみくもに火に寄っていくことをしなくなりますから。
「小さな失敗」 「小さな危険」を体験してみることって本当に大事ですよね。
それらを体験することによって、 大切なことがたくさんわかりますから。
どうしても、 自分の子供に対しては、 「危ない!」と、危険を避けようとしたり、
先回りして子どもが失敗しないようにと手をまわしてしまいがちですが、
子どもの「生きる力」を養おうと思えば、それを敢えてこらえて、
子どもに失敗させる、 子どもに痛い目にあわせる、ということが大切なんですね。
なかなかできることではありません。

でも、今の時代だからこそ、 あえて「危なさ」を体験させることも大事なのかもしれません。
「子育ては忍耐」…どこかで聞いた言葉ですが、 手を出したいのをグッとこらえて少し離れた位置から見守ること…
大事ですね。

私たちも、子どもにどう思われようが構わず
たくさんの失敗をさせ、たくさんの人とかかわる人生を送らせてあげたいと思います。