人生のパズル

学校だより105号の中から野住副校長先生の書いた文章をみなさんにも読んでほしいので掲載します。

 人生のパズル

  今治明徳中学校の校歌を作詩して下さった喜多川泰さんの「人生のパズル」という話がすごく共感するので紹介します。
 
  喜多川さんは『人が一つの行動を起こす。そうすると、それに対してピースが一つもらえる。人生というのは、単にこの連続でしかない。』と言っています。
 人間の人生というのは、 一枚の大きな絵(パズル)を完成させるようなもの。
 それを完成させた人生を成功と呼び、そして、この先どんな絵を完成させるかについて考えることを、人は夢と呼びます。
 人がなんらかの行動を起こすたびに、その人の描く夢を完成させるのに必要なパズルのピースを一つだけもらえます。
 だから、夢をかなえるために必要なのは「行動」のみ。
 その際、行動の結果として、我々が手に入れるものは、成功でもなければ失敗でもありません。1枚の絵を完成させるためのピースに過ぎないのです。
 
 大事なことはできるだけ多くの行動をすることです。
 手にしたピースが期待していたものと違ったり、今の自分には耐えられそうもないほど辛いものに思えたとしても、それは「人生」における失敗ではありません。
 かけがえのないパズルのピースを手に入れるという大事な経験なのです。
 今、勇気を持って行動しても思うような結果が出なくてもそれは無駄ではありません。

 いつか必ず、そのピースが絵の完成には必ず必要になってきます。
 たとえ、病気になったとしても、その結果、健康の大切さや病気になった人の苦しみを理解できるようになるというように。
 また、自分が所属している野球チームで大切な試合に負けたとして、練習量が足りなかったと反省したり、チームワークが乱れていたとか、どこかに気づきがあります。
 つまり、人生で無駄になる行動というのはないのです。
 だから、いま必要ないからといってそのピースを捨ててはいけません。
 そのピースがなければあなたの絵は完成しないのです。
 そして、いつか、必ずそのピースはぴったりとあてはまる場所が見つかるはずです。
 
 君たちは、どんどん行動することです。
 どんどん挑戦することです。

 結果は成功でも失敗でもどちらでもいい。
 
どんどん行動することによって人生という大きな絵が描かれていくんです。
 
そうすれば、悔いのない日々を送れると信じています。