夢は沢山あったほうがいい。

以前講演に来てくださった植松電機の植松務さんのブログから紹介します。
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夢は一つじゃない。
夢は沢山あったほうがいい。
夢が沢山あれば、一つぐらい失敗しても大丈夫。

一生懸命とは、一個しかやっちゃダメ、という意味ではない。
一個やってるんだから十分だろ、という意味でもない。
一生懸命の本当の意味は、一生好きでいて。

どうして、多くの人は、夢を一個にしたがるんだろう。
夢を叶えるために、◯◯をやめます。 という人が少なくありません。
… でも、そういう人の夢は、たいていかないません。
夢を叶えてきている人の特徴は、欲張りです。
あれをあきらめて、これを・・・ではなく、 あれも、これも、実現するにはどうしたらいいか?
を考える人が、きっと夢を叶えるのだろうと思います。

  もちろん、優先度コントロールはとても重要です。
でも、優先度コントロールと、一個しかやらない、は 大違いです。
叶えたい夢があるので、会社を辞めます。 という人からの相談もよくあります。

僕の答えは、 その夢を叶えるための時間は、仕事をしながら捻出できないの? です。
仕事を辞めてしまうと、収入を失います。
その状態では、できることに限りがあります。 (もちろん、いくらでもお金があるなら、好きなことをやればいいです。)
だから、食い扶持を稼ぎつつ、時間を生み出して、夢に向かうしかありません。
それは、けっこう大変なことです。
でも、それができないと、何かの壁にぶつかった時に、 容易に折れてしまいます。
自分の能力(できること)の範囲から、できることを選んでしまうと、成長できません。
だから、できるか、できないか、で「選ぶ」ではいけないのです。
「やりたいか?」「すべきか?」を「考える」のです。
そうすれば、能力が増えていきます。
できることが増えます。 夢が叶います。

自分はこれを一生懸命にやりたいんです! という気持ちもわかりますが、
人間は、パンのみにて生くる者にあらず、です。
仕事だけではなく、夢だけではなく、 社会のことや、家族のこと、仲間のこと、 もちろん、家事もしなくちゃいけないし、 いろんなことを、同時にやらなければいけません。
それが、あたりまえです。

僕は、受験勉強で鬱憤(うっぷん)が溜まったら、 家の雪かきをしました。
男手は、僕と父さんだけで、父さんは仕事をしていますから、家のまわりの雪かきや、屋根の雪下ろしは、 僕がやらなければならない仕事です。
受験勉強を一生懸命にやるために、雪かきをやらない、 というのもありですが、
どうせ鬱憤ばらしに 体を動かしたいのなら、ついでに雪かきした方が、 生産的だと思いました。

一生懸命ということばを、一個しかやらないための言い訳にしてはいけません。
嫌なものを見ないための言い訳や、考えないための言い訳や、 新しいことに挑戦しないための言い訳に、 一生懸命を使わない方がいいと思います。

成功の秘訣は、欲張りです。
あれも、これも、実現するには、どうしたらいいか考えたとき、 きっと、能力が増えて、夢が叶います。
豊かな人になれると思います。