子どものウソ③(子育てシリーズ㉖)
前回の「子どものウソ②」の続編です。児童精神科医の佐々木正美さんの
著作『はじまりは愛着から~人を信じ、自分を信じる子どもに~』から紹介します。
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叱るのは逆効果
あれこれとこまごま口うるさい育て方をすればするほど、子どもは叱られることを避けようとして、
日常の生活でウソをつくことが多くなっていきます。
そして、そんなウソをついたとき、厳しく叱れば叱るほど、
ウソをやめるのではなく、逆にウソをつこうとする気持ちを大きくしてしまいます。
イソップ物語の北風と太陽のたとえではありませんが、
厳しく叱るだけの北風は、懸命な育て方とはいえません。
温かい気持ちで接して初めて、子どもは「自分の気持ちを理解して、
大切に育ててくれる母親の言うことなら、聞こう」という気持ちになります。
大切なことは、子どもが親に何を望んでいるか感じとろうとすること、
また、親が自分の気持ちをわかってくれるという手ごたえや実感を子どもがもつことです。
厳しく叱りつければ、それだけで悪いことをしない子供になっていくわけではありません。
ですから、親から見て、子どもが好ましくないことをしたときには、厳しく叱って、
二度とそんなことをしない子どもに育てようとするのではなく、
母親の愛情が穏やかに、しっかり伝わるような対応をするべきです。
その方が、子どもの心の内に、叱られるようなことはしないでおこう
という気持ちが、豊かに育ってくるものなのです。
厳しく叱ることが、よいしつけにつながるものではないことを、
子どもを育てているすべての人々に知ってほしいと思います。
悪いとわかっていることをしてしまったときに、
気持ちよく「ごめんなさい」と言える子どもに育てることが、
ウソをつかない子どもに育てることにつながるのです。
そのために必要なのは、決して厳しく叱ることではないのです。
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どうやら私は逆をしてきたようです。
反省です。