情けは人の為ならず(江戸のことわざ①)

知っておくべきことわざをひとつ。(『江戸のことわざ』青春出版社より)

 情けは人の為ならず
 人に情けをかけるのは他人のためではない。回りまわって、わが身に返ってくるから、人には情けをかけなさいという意味です。むろん見返りを期待しているわけではありません。
 近年、このことわざは逆の意味に理解されています。つまり、情けをかけると、その人を甘やかすことになるのでためにならない。情けはかけるなという意味です。1950年代半ばに、こういう解釈が現れ、80年代には中学生に聞くと正答はわずか14%でした。

 江戸時代のことわざには現代でも通用するような教訓がたくさんあります。
 また、頭に入れておいてほしいものは紹介します。