旅人の話
メルマガ「致知出版社小さな人生論」に「旅人の話」という逸話がありました。
ある町に一人の旅人がやってきました。
町の入り口の門のところに一人の老人が座っていました。
旅人は聞きます。
「おじいさん、この町はどんな町?」
逆におじいさんは旅人に聞き返しました。
「あなたが今までいた町はどんな町でしたか?」
旅人は答えました。
「いやあ、前にいた町は嫌な人ばかりでろくな町じゃなかったよ。」
「そうですか、この町もあなたが前にいた町と同じ町です。」
とおじいさんは答えました。
また、別の日に旅人が町に来ておじいさんに聞きました。
「おじいさん、この町はいったいどんな町ですか?」
おじいさんはまた聞き返しました。
「あなたが以前いた町はどんな町でしたか?」
旅人は答えました。
「私が今までいた町は、すばらしい町で、人々は親切で、あんなによい町はありませんでした。」
「そうですか、この町もあなたが前にいた町と同じ町です。」
とおじいさんは答えました。
これは昔からある有名な話だそうです。
二人の旅人が来た町は同じなんです。町の入り口にいたおじいさんも同じ人です。
この逸話からあなたは何を感じますか。
つまり、その人がいつも周りに対して、感謝しているか。それとも、いつも不平・不満を言っているかということです。
同じ環境でもあなたがどう考えるかによって、楽しく充実した日々を送るか、苦痛の中での日々となるか。
それはあなたの考え方次第です。
あなたが今まで出会った人はどんな人でしたか。