桃花笑春風(とうか しゅんぷうに えむ)・・・高校卒業式によせて・・・
今日、3月1日(木)は県内のほとんどの高校が卒業式でした。
本校卒業生である18期生も各高校の卒業式に出席したと思います。
18期生の皆さん。卒業おめでとうございます。
今治明徳中学校教職員一同から心よりお祝い申し上げます。
今後、国立大学の入試結果が判明してきますが、最終的な進路が決定する時期です。
それぞれ、大学・就職・浪人とそれぞれの進む道は異なるかもしれません。
あなたがどの道を選ぼうと、決して無駄な選択はありません。
そして、どの道があなたにとって良かったかは、ずっと後にならないと分かりません。
あなたがこれから過ごす「その経験や時間」は必ず生かされる時が来ます。
そう信じて、一日一日を大切にしていきましょう。
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中国の唐の時代に活躍した、崔護(さいご)の漢詩「人面桃花」の一節を紹介します。
桃花笑春風(とうか しゅんぷうに えむ)
「去年今日此門中。人面桃花相映紅。人面不知何處去。桃花依舊笑春風。」
(去年の今日 此の門の中、人面 桃花あい映じて紅なり、人面 いずれの処ところに去るや知らず、桃花 旧に依りて 春風に笑む)からよく引用される言葉です。
意味は、「春風に揺られて咲いている桃の花が、微笑んでいるように美しく咲いている。人の姿は変わっても、花の姿はかわらない。」
または、「人々が去っていった後でも、春は自然に巡ってくるんだよ。」
転じて、
「つらいこと、苦しいことは、あなたたちが生きる上で、
たくさん押し寄せてくるだろうけれど、
一生懸命生きていれば、春は来るんだからね」という意味にとることもあります。
どんなに厳しい冬でも、いつかは春が来る。